
梅毒とは、Treponema pallidum subspecies pallidum(Tp:梅毒トレポネーマ)感染症の略。
セックスやアナルセックス等が原因で感染するの。
昔は不治の病とされ、梅毒にかかったひとはとてもかわいそうな結末で亡くなるひとが多かった。医療が発達してそんなことはなくなったけれど、近年日本国内で梅毒が急増していることが問題視されているわ。
過去20年でもっともはやいペースで感染者が増加しているともいわれているの。
治療ができるようになったとはいえ、妊婦・妊娠前女性が感染するとおなかの赤ちゃんが先天性梅毒になったり、
また妊娠を予定しない男女でも、梅毒独特の症状が全身に現れたりして、社会的な働きにも影響がでることもあるわ。
HIVとの重複感染も増加していると報告もあって、性生活が盛んなひとたちは症状に注意しておいてほしい性病なの。
この記事では梅毒の初期症状について、画像をもとに紹介していくわ。
梅毒の症状をしっかり理解して、感染予防に努めて。
目次
梅毒ってなに?

そもそものお話。
梅毒ってなに?ってところを少しお話するわね。
梅毒とはいわゆるセックスで感染する性感染症のひとつ。
挿入(風俗でいう本番)だけではなく、キス、クンニ、フェラチオなどのオーラルセックスでも十分感染は成立するの。
梅毒の名前の由来は、梅毒の症状のひとつで起こる「バラ疹」。梅毒になるとバラ疹っていう赤い発疹が体中にできることから、梅毒と呼ばれるようになったのよ。
バラ疹はまるで梅の花がさいたような色形をしているの。
その他梅毒について詳しい内容は、以下の記事に掲載しているので、参照してみて。
ここから、梅毒の初期症状について解説していくわ。
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感染者急増中→話題の性病【梅毒】とは~感染経路と初期症状~
梅毒の原因と症状ってどんなの? あそこにブツブツやしこりができた なんか体がしんどい・・ 梅毒感染者とキスしちゃった! オーラルセックスでもうつるの? これっ ...
【画像でわかる】梅毒の初期症状とは
セックスから梅毒に感染し、症状がでるまでの潜伏期間は約3週間。
感染後、数時間で血液を経由してトレポネーマが全身に感染、約 3週間経過すると症状がでてくる。
感染から経過した期間と症状によって、症状の種類は違う。
ここでは、感染後からの期間別に特徴的な症状を紹介していくわ。
第1期:感染後3週間 -~3か月の症状
初期硬結

梅毒にかかったら、一番最初に出てくる症状。それは初期硬結。
トレポネーマが侵入した部位に、硬いできものができるの。
陰部、口、口腔内が多いわね。

梅毒感染後の初期症状:初期硬結(陰部や肛門にできることもあります)

初期硬結は時間がたつと徐々に潰瘍化(じゅくじゅくしてくる)して硬性下疳になるの。

梅毒感染後の初期症状:硬性下疳

初期硬結も硬性下疳は、ほとんどが痛みはなく、ひとつだけできることが多いの。だけど、人によっては複数できるひともいるわ。
第2期:感染後3か月 ~3年間くらいの症状

梅毒第一期の初期書状に気づかないまま経過すると、梅毒第二期に突入するわ。
このころはまた違う症状がみられることがあるの。紹介するわね。
梅毒バラ疹

梅毒バラ疹は、梅毒二期に現れる、梅毒の代表的な症状と言ってもいいわね。
梅の花のように赤い出来物があちこちにできるの。次第に発赤は皮がめくれてくる特徴がある。
自覚症状がなく、数週間で消えてしまうから、症状を見過ごされてしまうことも多いのよ。
発赤は消えても体内の梅毒トレポネーマは残っているの。

梅毒バラ疹
画像:Dr尾上さんのホームページより

第二期はバラ疹意外にも、咽頭粘膜斑や梅毒性口角炎がみられることがあるわ。

咽頭粘膜斑
画像引用:日本性感染症学会誌 P4より

梅毒性口角炎
第3期~第4期梅毒:感染後 3年以上

梅毒は感染後3年以上たつと、第3期~第4期梅毒の段階になる。
皮膚に硬いできものができるゴム腫や、大動脈炎、大動脈瘤などの重症化も考えられるけど、現代の医学では第3期~第4期梅毒まで進行するのは稀。
それまでになんらかの症状や検査でほとんどのひとが梅毒感染に気付くことになります。
梅毒の感染が心配なときは、第一から二期の症状に気づくことが重要になるわね。
梅毒に感染した?感染の判断基準が知りたい!
- 浮気性の彼氏とセックスした
- 風俗で遊んだ
- ワンナイトラブで一夜限りのセックスをした

梅毒に感染するリスクはたくさんあるわ。
もし「自分が梅毒に感染しているかもしれない!」って思ったら、
思い当たるセックスから逆算して、紹介した第一期、第二期の梅毒症状が出ていないか、思い出してみて。
もしバラ疹や初期硬結も硬性下疳の症状があった覚えがあるなら、梅毒の可能性は否定できないから、早めに医療機関で受診したほうが良いわね。
症状があったかどうかあいまいなひとでも、基本的に性モラルの低いひととセックスしたのなら、感染の可能性はゼロにはならない。
定期的に検査はしておいたほうが、からだのためになるわ。
感染の判断基準は
- 性モラルが低いひととのセックスがあったかどうか
- 梅毒独特の症状があったかどうか
- セックスした相手に、梅毒のような症状はなかったか
はすごくキーポイント。
絶対感染している!っていうわけではなくても、感染の可能性は高い条件よね。
だけど、感染しているかどうかわからないけど怪しいってひとは、しっかり検査したほうがいいわ。
おおよその症状や感染するエピソードは予測できても、本当に感染しているかどうかは適切に検査してみないことにはわからないからね。
梅毒は自宅ですぐ検査、結果を知ることができる?
病院だと待ち時間や結果を聞きに行く手間、予約など性病ひとつ検査するのに結構時間がかかるわよね。
梅毒は自宅ですぐ検査することができるわ。
男性用梅毒性病検査キット
女性用梅毒性病検査キット
病院や保健所の検査も請け負っている予防会は、病院や保健所からも性病検査を請け負っている国が認めた「登録衛生検査所」。
厳しい審査を受けて、国家資格を持つ臨床検査技師が検査をするので、安心して性病検査を受けてもらうことができます。
参考:予防会の安全性
梅毒は早期発見・早期治療が大切。放っておくと大変なことになることも

梅毒は特徴的な症状が出てもすぐ消えてしまったり、放っておくと妊娠に影響したりすることもあるの。
近年、梅毒感染者は増加していて、特に女性感染者が多いといわれているのよ。
セックスパートナーの増加が原因だろうと予想されているの。
まず性病にならないためには、性モラルの低いひととカンタンにセックスしない、っていうのはすごく大切なことよ。
女性が妊娠・出産をするときに、性病で赤ちゃんに良くない影響が起こったりするのはよくないわよね。
やっぱり、予防しながらも正しい知識を持って、早期発見・早期治療することが一番大切。
症状の知識をしっかり持って、すぐ判断できるようになれると嬉しいわ。