
あそこにしこりができている?これってもしかして性病?
梅毒は近年若い女性に急増している性病のひとつ。
梅毒に感染すると、症状がない潜伏期間と症状がある顕在期間を繰り返して経過していくの。
症状がある顕在期間中、梅毒の症状では皮膚のできものが特徴的。
この記事では、梅毒でみられる「しこり」のようなできものについておはなしするわね。
目次
性器にしこりができた!梅毒でも起こる性器のしこり
ある日突然、あそこにしこりのようなできものができている。
性病のひとつである「梅毒」に感染すると、3週間前後の潜伏期間のあと初期症状が現れます。
一番最初に見られることが多い初期硬結は、感染した部位から発症します。
しこりのようなかたいできものです。

画像右側の色が濃くなっている部分。梅毒感染後の初期症状:初期硬結(陰部や肛門にできることもあります)
画像引用:日本性感染症学会誌 P4より
性器にできるときは、赤く発赤がかったしこりになることが多い。

性器にできるしこり:初期硬結
この症状は一時的に表れるものの、すぐ潰瘍化していき、ジュクジュクになって消えていきます。
潰瘍化したしこりのあとを硬性下疳と言います。

梅毒感染後の初期症状:硬性下疳

この性器にできるしこり「初期硬結」は、痛みや痒みはないことも特徴のひとつ。
たいていはひとつだけポツっとできていることが多いの。
重要なのは、この梅毒感染のサインであるしこりは、時間がたつとなにごともなかったかのように消えていくこと。
自覚症状も乏しいので、本人が感染に気付かないままになり、最悪重症化することもあるわ。
梅毒は妊娠・出産にも影響するし、進行すると全身の皮膚にできものができるから、学校や仕事への影響も考えられる。
感染に気付かないままだと、さらに感染を広げてしまうことにもなる。近年若い女性に梅毒が増加してる原因のひとつね。
それが一番梅毒の怖いところでもあるのよ。
梅毒以外に起こる性器のしこり
梅毒と間違われやすい性器のしこりもあるの。
毛嚢炎
陰部には毛穴がたくさんあります。
毛穴の奥の毛根が入っている部分「毛包」にブドウ球菌が感染しておこります。
毛包に傷がついたり、生理などで皮膚が湿った状態がつづくとおこることがあります。
バルトリン腺膿瘍
バルトリン腺は、膣の周囲にあります。
女性が性的に興奮すると、分泌液を出します。いわゆる「濡れてくる」原因になるところ。
ここが詰まると炎症を起こして、晴れ上がりしこりのようなできものができることがあります。
梅毒のしこりと違い、痛みがあります。
外陰脂肪腫
陰部にできる良性の腫瘍です。脂肪が多い、柔らかい部分にできるといわれています。
尖圭(せんけい)コンジローマ
コンジローマは性病の一種。感染すると性器にできものができるようになります。ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染することで起こります。
詳細は以下記事に記載しています。
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ヒトパピローマウイルス(HPV:コンジローマ)とは~感染経路と症状、子宮頸癌と頭頸部癌の関係~
目次1 ヒトパピローマウイルス(HPV)とは2 ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染経路3 ヒトパピローマウイルス(HPV)の症状3.1 尖圭コンジローマ3.2 無症状3.3 子宮頸が ...
梅毒のしこり以外の症状ってどんなの?

梅毒には、初期硬結によるしこり以外にも特徴的な症状がいろいろあるわ。
梅の花の形をしたバラ疹や、口内炎などが起こることもあるの。
梅毒の初期症状については以下で記載しているから、確認してみて。
梅毒が心配!自宅ですぐ性病検査してみる

梅毒は症状があってもすぐなくなってしまう特徴があるの。
だから感染している本人が、感染に気付かないまま他の人に感染させてしまうことがよくあるわ。
近年国内で梅毒患者が急増しているのは、こういった背景があるからなのね。
セックスライフがある限り、梅毒に100%感染しないとは言い切れない。
自分のからだを守るためには、定期的な検査と早期発見・早期治療が大切。
病院の長い待ち時間にイライラしなくても、梅毒は自宅ですぐ検査することができるわ。
症状がない性病検査を病院でするなら、保険はきかないから診療費が高くなるけど、郵送の性病検査キットならコスパも優れているし、信頼性も安心。
性病が心配なひとは、一度検討してみてね。
病院や保健所の検査も請け負っている予防会は、病院や保健所からも性病検査を請け負っている国が認めた「登録衛生検査所」。
厳しい審査を受けて、国家資格を持つ臨床検査技師が検査をするので、安心して性病検査を受けてもらうことができます。
参考:予防会の安全性
予防会:男性用梅毒性病検査キット
予防会:女性用梅毒性病検査キット