
性病とは、性行為により感染する病気で「性感染症(STD)」と言われているわ。
性病には、淋病やクラミジア感染症、性器ヘルペスなど様々な種類の性病があるの。
実はセックスによって感染するのは、性器だけではないの。
オーラルセックス(口腔性交)などにより、喉に感染することもあるのよ。
これから喉に感染する性病の種類や症状、感染経路や確率などについて、詳しく解説するわね。
目次
喉に感染する性病の種類について
咽頭とは、鼻の奥から食道と気道の分岐点までの範囲。
この部分に感染する性病は、「咽頭クラミジア」と「咽頭淋病」の2種類がある。
これらの病気は、オーラルセックスで感染する。
オーラルセックスとは、口を使った愛撫方法の事で、フェラチオやクンニリングスなどがある。
喉に感染する、クラミジア感染症と淋病について詳しく解説していきます。
クラミジア感染症とは
クラミジアは、クラミジア・トラコマチスという細菌の感染によっておこる性病。
クラミジア感染症は、性病のなかで最も感染者数が多い性病。
男性に比べ女性に患者数が多く、特に10~20代の若い世代に多く見られるという特徴。
自覚症状が少ないため、感染していることに気が付かない人も多く見られる。潜伏期間は2~3週間程度と言われている。
クラミジアは、動物の細胞内に住み着き、栄養をもらって繁殖する。
人間の場合、主に喉や膣、尿道内などの粘膜で増殖する。
水や空気の中では生きていくことができないため、お風呂やプール、空気を介しての感染の心配はほとんどない。
性器に感染した場合、尿道炎から始まることが多い。
症状が軽い場合が多く、見逃されやすい。
放置すると感染が徐々に拡大し、上行感染をおこす場合があるため注意が必要。
感染が広がる時、下から上にある臓器に向かって拡大していく様子から上行感染と呼ばれている。
男性の場合は、尿道炎、前立腺炎、精巣上体炎の順に広がっていく。
女性の場合は、尿道炎や膣炎、子宮内膜炎、卵管炎、骨盤腹腔炎の順に広がっていくと言われている。
淋病とは
淋病とは、淋菌(ナイセリア・ゴノレア)という細菌の感染によっておこる病気で、クラミジアに次いで2番目に感染者が多い性病である。
淋菌は人にのみ感染し、クラミジアと同様に、粘膜細胞の中でのみ生存、増殖することができる。
粘膜から離れると数時間で感染力を失ってしまう。
そのため、性行為以外での感染はほとんど見られない。
淋病もクラミジアと同様、性行動が盛んな20~30代の若い世代に多く見られる。
潜伏期間は2~9日程度と言われている。
淋病が性器に感染した場合、尿道炎から始まることが多い。
男性はおしっこをするときの痛みや尿道から膿が出るなどの症状が現れやすい。
女性の場合は尿道炎の症状が出にくいが、子宮頸管炎になりやすい。
おりものが増えたり膿が混じることもある。
放置すると卵管炎をおこし、不妊症の原因となることもあるため注意が必要。
喉に感染したときの症状について
喉にクラミジアや淋病が感染した場合、風邪に似た症状が出ることがある。
そのため、性病に感染していることに気が付かない場合もある。
見逃さないためにも症状を知ることは大切なことである。
咽頭クラミジアと咽頭淋病の症状について、詳しく見ていこう。
咽頭クラミジアが喉に感染したときの症状
咽頭クラミジアに感染すると、風邪によく似た症状が現れることがある。
そのため病院を受診しても「風邪」と診断されてしまうこともある。
多くの場合は無症状のため、感染していることに気が付かない事がほとんど。
感染していることに気が付かず、性行為を行うと感染を広げてしまう可能性があるため注意が必要。
咽頭クラミジアの主な症状は、喉の痛みや腫れ、喉の赤み、発熱などがある。
風邪と違い、咳や鼻水は出ない。
咽頭淋病が喉に感染したときの症状
咽頭淋病に感染した場合、風邪に似た症状が現れることもあるが、ほとんどの場合は無症状である。
そのため感染していることに気が付かず、見逃してしまことが多いと言われている。
咽頭淋菌の主な症状は、喉の痛みや腫れ、発熱があるが、軽症の場合がほとんどである。
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喉に性病が感染したら?気になる検査と治療
風邪と症状が似ているため、性病に感染している時が付かずに放置してしまうことがある。
症状が落ち着いてもクラミジアや淋病が治ったというわけではない。
感染に気が付かずに性行為をすると、感染を広げてしまう可能性が高くなる。
感染の可能性がある性行為をした場合は、自覚症状がなくても検査を受けることが大切。
咽頭クラミジア、咽頭淋菌ともに、感染の可能性がある性行為から2~3日経過すれば、検査を受けることができる。
これより早い時期に検査を受けると、陰性になる可能性があるため正確な結果とは言えない。
検査方法について
スワブ法について
細長い綿棒を使用し、のどの奥の粘膜をこすり取る。
こすり取った粘膜を顕微鏡で見て確認する方法と、培養して検査する方法(核酸増殖法)がある。
クラミジアと淋病の両方で実施される検査方法。顕微鏡での確認は短時間でできるが、培養法は数日間かかる。
うがい液の採取について
うがいをすることにより、スワブ法より広い範囲の粘膜細胞を採取することができる。
採取された細胞を使用し、遺伝子検査を行う。
スワブ法に比べ、菌を採取しやすいため精度が高いと言われている。
また、うがいするだけなので、負担も少ない検査でもある。
核酸増殖法について
採取した細胞を用いて、クラミジアや淋病が持っている遺伝子を増やして検査を行う。
一度の検査でクラミジアと淋病の二つの検査を行うことができる。
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治療方法について
クラミジアの治療
性器クラミジアの場合は、治療薬を1週間程度内服することで完治する。
のどに感染する咽頭クラミジアの場合は、性器クラミジアに比べて治りにくいという特徴がある。
そのため、治療期間も長くなることが予想される。
途中で治療を中断してしまうと、治りきらないばかりでなく、治療薬が効かない「耐性菌」を作ってしまう恐れもある。
医師の指示通りに治療を行い、完治したかどうか検査で確認する必要がある。
淋病の治療
淋病に感染している場合、喉と性器の両方に感染している割合が高くなる。そのため、両方の検査を行い治療する必要がある。
咽頭淋病に感染している場合、内服だけでは治りきらない事が多いため、注射や点滴で治療する必要がある。治療後は、完治したかどうか確認の検査を必ず受けることをお勧めする。
感染の経路について
クラミジアや淋病は、さまざまな性行為を通じて感染する。
喉への感染は、主にフェラチオ、クンニリングスなどのオーラルセックスが原因。
クラミジアについて
クラミジアの感染力は強いため、1度の性行為で感染する確率は30~50%程度と言われている。
精液などの分泌物や粘膜にクラミジアがどのくらい含まれているかや、接触時間などにより確率は変動する。
コンドームを使用することにより、性器への感染の確率は低下するが、通常コンドームを使用しないオーラルセックスでは、感染の確率が高くなる。
また、オーラルセックスによりクラミジアは、性器から喉へ、喉から性器への両方向へ感染する。
淋病について
淋病は、1度の性行為により約30%の確率で感染すると言われている。
また、性器淋病がある場合、比較的高い確率で咽頭淋病にも感染していると言われているため、性器と喉の検査を同時に行う必要がある。
中には淋病とクラミジアの両方に感染しているという場合もある。男性の場合、風俗店などで行われるフェラチオによる感染が多いと言われている。
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まとめ

フェラチオやクンニリングスなど、オーラルセックスをする人の割合の増加によって、喉に性病が感染する確率が高くなってきてるのは事実。
性病は性行為によって感染する病気のため、夫婦やパートナー間のトラブルの原因ともなるのよ。カップルがわかれる原因にもなることだってあるわ。
以前交際して
性病を予防するためには、不特定の相手との性行為や風俗店などの利用を控えることに加え、コンドームの使用をすることをお勧めする。
しかし、オーラスセックスは通常コンドームを使用しないため、喉への感染を予防することは難しいと言える。
感染の可能性がある性行為をした日から2~3日経過していれば、検査を受けることができる。
症状が出ないからといって安心せず、早めに検査を受けることをお勧めする。残念ながら感染してしまった場合は、医師の指示通り治療を行い、完治したかどうか確認の検査を必ず受けるようにお勧めする。