いまだ完全な治療方法が確立されておらず、
治療費も高額な「エイズ」。
からだの免疫機能が低下するため、心身の負担はとても大きい。
治療費は年間何百万に及び、体力的にも負担が大きいため、感染者は社会的な活動も制限されたり、経済力が低下してしまうことも。
一度感染してしまうと、性交渉で感染してしまうため、妊娠や出産、結婚にも影響をきたす。
この記事は、性感染症のなかでもリスクが高い「エイズ」の症状にフォーカスして、解説しています。
目次
エイズの代表的症状ってどんなの?
エイズとは、
HIVに感染することで、免疫機能が破壊され、普通ではかからないような感染症を起こす状態になったこと。
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HIV/エイズとは~感染経路と初期症状がわかる~
目次1 HIV/エイズとは1.1 HIVとは1.2 HIVに感染する原因1.3 エイズ/AIDS(後天性免疫不全症候群)とは2 エイズの症状2.1 初感染期の ...

ちなみにHIVとは、エイズの原因となるウイルスの名前なの。
混同されがちだけど、エイズは病名で、HIVはウイルスの名前ね。
エイズを発症した場合どんな症状がでるのか、紹介するわ。
エイズの症状
HIV感染後2~6週間に、50~90%の感染者に以下のような症状がみられる。
- 発熱:96%
- リンパ節腫脹:74%
- 咽頭炎:70%
- 皮疹:70%
- 筋肉痛、関節痛:54%
- 頭痛:32%
- 下痢:32%
- 嘔気・嘔吐:27%
上記のような症状があり、かつ2~6週間以内に
- HIV感染者あるいはHIV感染のリスクを有する人との性的接触
- 麻薬使用などによる注射器などの回し打ち
- HIVが含まれる可能性のある体液(血液、精液等)への粘膜などの接触
が考えられる場合、HIVによる症状の可能性がある。
症状があり、HIV感染の可能性があるなら、早めの検査が必要です。
主な感染経路とよくあるエイズ感染の話
主なエイズの感染経路は、性交渉。大半は男性間の同性愛と言われています。
男性間の同性愛にHIV感染が多いのは、男性間の同性愛者の主なセックスは「アナルセックス」になるためです。
アナルセックスは、傷つきやすい粘膜である直腸に男性器を挿入するため出血しやすい。
男女のセックスと違い、男性対男性の主流なセックスは「アナルセックス」のため、男性間の同性愛者にエイズ感染が多くなっていることが考えられます。
もちろん異性間のセックスでも十分感染は成立します。

「まさか自分がHIVになんかなるわけない・・。」
「感染って言ったって、うつる可能性なんてほとんどないでしょ」
セックスパートナーが多いひとたちから実際に聞いた、HIVに対するセリフよ。
確かにHIVはクラミジアや淋病と比べて感染件数は少ないけど、
絶対感染しないなんて保障はないわ。
セックスパートナーがいる限り、感染の可能性はゼロにはならないのよ。
なってからでは遅い。
その前にリスクをしっかり理解しておいて。
ここではわたしが知っている、本当にあったエイズ感染のお話しを紹介するわ。
バイセクシャルの男性A君と、ヘテロセクシャルの女性Bちゃんのエイズ感染
A君は小学校教員で、30代。バイセクシャル。仕事は順調な今時の働き者の男性。
Bちゃんは20代の大手企業OL。2人は交際していた。
A君はバイセクシャルであること、過去に男性と性交渉の経験があることを、Bちゃんには隠していた。
2人は交際して半年くらいを過ぎたころだった。
Bちゃんは体調不良に気づき、「まさか・・。」と思いながらも、
交際していたA君に「わたし、HIVになったかもしれない」と伝えた。
楽観的なA君は「そんなわけないよ」と声をかけ、
心配なら検査だけしよう、ということで二人でHIV検査へ。
結果は陽性。
2人はHIVに感染していた。
過去を振り返ると、A君は男性との性交渉経験があり、そのときはコンドームを使用していなかったとのこと。
A君は男性と同性の性交渉をもっていた時期からしばらくして、発熱が続いた。
A君は「風邪だろう」と軽い気持ちで検査しなかった。
A君はBちゃんと別れ、結果的に順調だった仕事をやめた。
エイズ発症と同時に体調不良が続き、医療費を払えず生活保護を受給し生活している。
リリコDrの知っておいてほしいエイズ感染予防ポイント
- 男性間の性交渉を持ったあと、体調不良が続いたときに検査しておけば、エイズの増悪をおさえられていた。
- コンドームは避妊だけでなく、性病予防の効果もある。男性間のセックスでも、積極的な性病予防対策をして。
結婚間近のFちゃんとK君。結婚直前、女友だちと海外旅行へ行ったFちゃんが盛り上がりすぎて・・
FちゃんとK君は、婚約中。
結婚間近、Fちゃんは女友だちと海外旅行へ。
Fちゃんが結婚して人妻になるから、最期に弾けてしまおう!
女子だけで盛り上がった海外旅行は、声をかけられた外人男性とワンナイトラブを楽しむ方向へ。
結婚前に行った海外旅行でテンションが上がりすぎたFちゃんとその女友だちは、
海外で声をかけてきた男性と、一夜限りの性交渉を持つことに。
帰国後、Fちゃんは将来の妊娠も考え、
念のため結婚前に性病のブライダルチェック。
まさかのエイズ感染が発覚。
すごく残念なお話ですが、Fちゃんは自分がエイズになった事実が受け入れられず自殺。
本当なら幸せな新婚生活を送っているだろう時、Fちゃんはもうこの世にはいませんでした。
リリコDrの知っておいてほしいエイズ感染予防ポイント
- 海外旅行は場所によってHIV感染者が多い地区もある。セーフティセックスを忘れないで。
- 性モラルの低い人たちの間で、性病は蔓延していきます。出会ってすぐにセックスをもちかけるひとに、すぐ体をゆるさないで。
エイズかもしれない・・と思ったら絶対すべきこと
もしかしてあの日のセックス、エイズに感染したかもしれない・・
風俗の性サービスで、エイズにうつったかもしれない・・

エイズはセックスパートナーが多ければ多いほど、感染のリスクが高くなるわ。
だけど、セックスパートナーが少なくても、相手の性モラルが低いと自分に感染する確率はゼロではないの。
エイズに感染したひとたちはみんな「たぶん、自分には感染しない」と思って、性生活を楽しんでいたはずよ。
もしエイズになったかもしれない不安材料があるなら、以下のふたつを必ず守って。
エイズの正しい知識と検査が、あなたの人生を安全なものにしてくれるはずよ。
1.HIV検査を受ける

エイズがうつったかもしれない。
もしそんな不安があるなら、必ず定期検査することをオススメするわ。
エイズは感染してすぐだと検査にも反応しないことがある。
自分自身がキャリア(ウイルス保有者)である可能性があるなら、定期的に検査をして。
HIV感染は自宅でも匿名で検査できるわ。
どこかに出向く必要もないから、バレずに検査することができるの。
もし感染しても早期発見することで、状態が悪くなる前に治療をすることができるわ。
2.HIVを広げない・HIVを悪化させない

エイズ感染が発覚し、やけくそになってセックスにもっと溺れるひとがいる。
でもそれはとても危険。
誰かをエイズ感染のリスクにさらすだけではなく、
エイズで免疫がさがった自分のからだに、
さらに多くの性病を感染させてしまうことになるの。
いわば、重複感染ね。
エイズで免疫が下がっている状態で、不特定多数とセックスを続けると、
梅毒やクラミジア、淋病など多くの性病に重複感染してしまう。
そうなると、相手も自分も苦しくなるだけ。
過去にエイズは不治の病と言われていたけど、
最近では医療が発達し、エイズは早期発見・早期治療を行えば、一般的な寿命まで生きていけるようになってきたわ。
エイズかもしれない、エイズになったとしても、
やけくそになって不特定多数と関係を持つのは相手にも自分にもよくないのよ。
エイズの症状 まとめ
エイズは、HIV感染後2~6週間に、50~90%の感染者に以下のような症状がみられることがある。
- 発熱:96%
- リンパ節腫脹:74%
- 咽頭炎:70%
- 皮疹:70%
- 筋肉痛、関節痛:54%
- 頭痛:32%
- 下痢:32%
- 嘔気・嘔吐:27%
これらの症状があったら、過去にエイズ感染のリスクになるようなことはなかったか、思い出して。
もしエイズに感染したかもしれないと思ったら、すぐに検査が必要よ。
エイズは早期発見・早期治療で、長期的に生存できるようになっているわ。
まだ完治はできないけれど、昔のような不治の病ではないの。
一度しかない人生を大切にしてね。
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